- 2019.04.24
- Journal
あきる野産ワイン誕生 ヴィンヤード多摩が生産 エレガントで丸い仕上がり
あきる野市下代継にワイナリーを持つ「ヴィンヤード多摩」(森谷尊文代表)はこのほど、同市上ノ台の自社畑で生産したブドウのみを使ったワイン「東京ルージュ2018」を完成。19日には同市役所を表敬訪問し、ワインを贈呈した。森谷代表は「あきる野のブドウだけを使った純粋なあきる野産ワインができました」とし、新たな名産品として今後ブドウの生産量を増やしていきたいと展望を語った。
同社は、ワイン好きの森谷代表が「ワインを飲むだけでなく、自分たちで作ろう」と2015年に起業。当初は青梅市内に畑を持っていたが、より広い畑を求めてあきる野にあった遊休農地に移り、ヤマソービニオン種の生産を始めた。
農場長の笹原千恵さんはヤマソービニオン種について「打たれ強く日本の気候にあっており、ヤマブドウが入っているのも特徴。通常は5年で収穫になるが、3年で収穫できました」と話す。収穫したブドウを仕込んでから、4台の114リットルフレンチオーク新樽と、300リットルのステンレス樽で熟成させ、最終的に全てのキュヴェ(※)をブレンド。千本分の東京ルージュ2018が完成した。
念願だったワインに「欧州のような少しエレガントなものとなり、海外のワインを好きな人も飲みやすいものとなった。突出した味や香りではなく、全てがバランスよく丸い仕上がり」と森谷代表。都内のワイナリーで醸造すれば東京産ワインと呼ぶこともできるが、都内で同地域内にある自社畑とワイナリーで作り上げることで東京産ワインだけでなく、「あきる野産ワイン」と呼称できることも特徴の一つで、現在、都内で地域産を名乗れるものは、東京ルージュ2018のみになる。
同市役所でワインを受け取った澤井敏和市長は「あきる野のワインと言っても誰も信じないかもしれない」と驚いた表情で、「こんなに出来がいいのかとビックリした。新たな名産品として市も協力していきたい」とした。
完成したワインは6月ごろに販売予定。1本750ミリ。値段は未定。
問い合わせは同社販売店「せらー のらぼうな」(042-533-6442、午後1時~午後6時)へ。
※【キュヴェ】発酵槽を指す「キューヴ」から派生した言葉で、特定の区画や発酵槽で造られた特別なワイン、発酵槽に入っているワインなどさまざまな意味を持つ。
西多摩新聞 2019年3月29日付 1面より 記事・写真提供:株式会社 西多摩新聞社
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