- 2019.02.25
- Journal
ホームページを活用した中小企業のブランド戦略
“ブランド”と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
有名企業や高級品、衣類やアクセサリーなど、一般的な認知度が高いブランドを思い浮かべる方も多いかと思います。
中には、「ブランドなんて、中小企業の自社には関係のない話」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
ブランドは、一部の大手企業だけに関係するものではありません。むしろ、競争が激しい現代において、中小企業にこそ必要とされるものなのです。
では、そもそもブランドとはどのようなものなのでしょうか。あらためて、ブランドについての理解を深めていきましょう。
ブランドとは
ブランドとは、多くの消費者が特定の企業や商品に対して持つ、共通のイメージや価値のことです。
ブランドは、いわゆる“ブランド品”に限った話ではありません。
身近にあるコンビニや生活用品でも、ブランドづくりは当たり前のように行われており、それが企業や商品の選択に貢献しているのです。
たとえば私たちは、「スイーツを買うなら、スイーツに力を入れているこのコンビニ」「この前使ったシャンプーはさっぱり感があって、髪のダメージにも良いらしい」などと、無意識に価値を認識しています。
そのイメージの多くは、各企業が仕掛けたブランドイメージによるものです。ブランドイメージが消費者の購入判断を促し、企業や商品の選択につながっているのです。
ブランドの必要性
現代は、良い商品をつくれば売れる時代ではありません。ものがあふれ、供給過多に陥っているためです。
また情報が共有されやすく、性能や機能での差別化も難しくなり、同じような製品であれば価格で勝負せざるを得ない状況となっています。
しかし、低価格競争を続けていると、利益が圧迫され、経営状況をも悪化させてしまいます。
そこで注目したいのが、企業や商品のブランドづくり(ブランディング)です。
たとえばApple社は、このブランディングによって成功している企業のひとつです。
Appleの製品は、他のメーカーよりも高額な事が多いです。しかし、洗練されたデザインと革新的なアイデアという独自性を武器に、多くのファンを獲得しています。
事実、「Appleだから欲しい」という人は少なくありません。その背景には、Appleというブランドへの信頼があります。
「信頼」や「安心」のイメージを伴った付加価値があることにより、価格が多少高くても、その商品や企業が選ばれていく。
それこそまさに、ブランドがもたらす効果です。
価格競争で勝負し続けるのが難しい中小企業こそ、こうしたブランドの力を活用する必要があるのではないでしょうか。
ブランディングは価格競争の激化する現代において、生き残るために不可欠な要素と言えます。
ブランドづくりの方法
では、どのようにしてブランディングを進めていけばいいのでしょうか。共通のイメージや価値をイメージとして持ってもらうためには、「①社外(顧客)に向けたブランドづくり」と「②社内に向けたブランドづくり」の2つが必要となります。
①社外(顧客)向けのブランドづくり(アウターブランディング)
顧客にブランドイメージを持ってもらうには、「自社が顧客にどんな価値を提供できるのか」ということを明確にし、顧客への約束を意識することが大切です。
具体的には、提供する商品やサービスを通じて満足してもらう経験を蓄積し、「この企業(商品)なら大丈夫」という信頼につなげていくことが大切です。
企業がブランドをつくるためには、このような“満足の提供”をベースとし、それを保ち続けることで信頼を醸成しなければなりません。
さらに、その満足感を言語化したキャッチコピーと一貫したデザインを加えることで、視覚的にも言葉としても具体的なイメージが伝わりやすくなり、浸透しやすくなります。
②社内向けのブランドづくり(インナーブランディング)
そのようなブランド価値を維持していくために必要なのは、社内向けのブランディング(インナーブランディング)です。
たとえばディズニーランドのキャストは、夢と魔法の王国という世界観を忠実に再現しています。インナーブランディングを徹底しているからこそ、どのキャストであっても、正しいブランド価値を提供できているのです。
インナーブランディングには、社員の意識や言動をブランドの方向性と合致させるための「ブランドイメージの共有」が不可欠です。
その企業や商品がどのようなブランドを有しており、どのようなイメージを顧客に与えたいと考えているのか。
キャッチコピーやデザインも含め、自社のブランドについて周知徹底できるよう努力することが求められます。
ホームページでブランドづくり
そのような社外向け・社内向けのブランディングに活用するべきなのが「ホームページ」です。
ホームページは、集客のための媒体であると認識されがちですが、実は、ブランドづくりにも大いに役立ちます。
たとえばホームページを上手に活用すれば、社外に対して適切な情報を発信できます。
今はスマートフォンやタブレットが普及したことでホームぺージを見る人は昔よりも増え、興味が出たら「まず検索する」という動きを取る人が多くなっています。
ホームページを見ることで企業や商品のイメージを把握してもらえれば、ブランドの育成に大きく貢献することでしょう。定期的な更新はブランドの醸成にも役に立ちます。
また社内に情報を届ける際にも、ホームページは役立ちます。
経営理念や企業方針などのブランドの土台となる情報はもちろん、仕事内容を整理して開示することで、お客様や社会にどんな価値を提供しているのかを確認することができ、社内向けのブランドブックのような役割を果たせます。
このようにホームページは、顧客向けのブランドづくり(アウターブランディング)と社内向けのブランドづくり(インナーブランディング)の双方で活用できます。
ホームページを使ったブランディング
ブランドイメージを定着させるために。ぜひ、ホームページを活用したブランディングを進めていきましょう。
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