- 2018.05.23
- Journal
羽村にバイオ発電所 多摩地域初 再生エネ工場建設へ
羽村市緑ヶ丘に食品残さからバイオガスを生成して発電する再生可能なエネルギーを供給する都市型バイオガス発電所が建設されることになり、3月29日、予定地で地鎮祭が行われた。工事関係者など40人が出席し、工事の安全を祈願した。都内では2番目、多摩地域では初めてのバイオガス発電所となる。
同発電所は、企業や地元金融機関、リース会社などが出資し、12億5千万円で合同会社羽村バイオマス発電所を設立。1万平方メートルの敷地内に廃棄物処理をする前処理棟、発酵槽、排水処理設備、発電設備などのプラント棟が建設される。稼働時には毎日80トンの食品など生ごみや廃油、汚泥など産業廃棄物を搬入し、バイオガスを生成して電気エネルギーを製造する。
処理能力は1時間に1千キロワット、一日換算で2万4千キロワット、年間約850万キロワットを生み出し、約2500世帯分の電気量を電力会社に送電・販売する予定。臭気や騒音対策、安全対策にも力を入れ、排水基準を満たした排水、液肥の地元農家還元、また工場見学など環境教育に貢献していく考えだ。
企画・運営はアーキアエナジー(本社・港区、植田徹也社長)。すでに昨年3月に静岡県牧之原市で発電所を稼働しており、羽村は第2工場となる。オペレーションは同社グループの西東京リサイクルセンター(本社・港区、大橋徳久社長)が行う。同工場は2年前に構想し行政や地元住民らの理解を得ながら建設への準備を進めてきたという。植田社長は「食品などの廃棄物利用率は全体の20%に満たないのが現状。この受け皿を増やしていくことが必要だ。また、国でも2030年には再生エネルギー比率を20%まで引き上げる計画で、この工場も社会的需要を推進していくものといえる」と話している。
地鎮祭では羽村市の武蔵阿蘇神社・宮川武文宮司がお祓いをし、建設を手掛ける奥多摩建設工業(本社=青梅市東青梅)の横倉実社長らが鍬入れ、工期の無事故・安全と工場の発展を祈願した。総工費は25億円で4月から着工し、今年12月には機器類などの据え付け開始、来年4月に試運転を開始し、7月から商業運転を開始する予定だ。
西多摩新聞 2018年4月6日号1面より 記事・写真提供:株式会社 西多摩新聞社
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